2022年秋・奈良と京都を巡る旅③

京都で慶派の仏像を拝む

3日目です。おはよう、京都。最終日は大法恩寺で仏像を拝んだら、ランチとお買い物をして帰ります。

まずは朝食。この日もホテルのビュッフェです。美味しかったな。特におばんざいのメニューが豊富で全部美味しかったです。普段の朝ごはんはパンなので、旅行では逆に和食を選びがちです。

チェックアウトして大法恩寺に向かいます。今回泊まった所と同じ系列のホテルが駅前にあり、300円で荷物を送ってもらえるサービスがあったので利用しました。便利。


大法恩寺に到着。初めまして。境内で何かイベントの準備をされていて、どこから撮っても何かしら機材が写ってしまう。インスタは横からだったので、こちらでは正面からの写真を載せます。

お目当ては定慶の六観音像。2018年に東京国立博物館で開催された『大法恩寺展』は、ポタ活とか引っ越しとかポタ活でバタバタして結局行かなかったので、京都に来たこのタイミングでお会いしてきました。

本堂は京都市内最古の木造建築物で国宝だそうです。柱には応仁の乱で付けられた刀傷が残されていて、まさに京都の歴史を見てきた生き証人。六観音像様がいらっしゃるのは本堂ではなく、霊宝殿という隣接の別の建物です。
入って右奥に六観音像が並んで、その向かいには快慶の釈迦十大弟子像がずらり。荘厳とはあのことを言うのだろうな。あの一角だけ空気が違うような気がしました。光背も流れるような法衣も、腕や指先一本一本もどこを見てもとにかく繊細で美麗。

慶派の仏像に挟まれる恐れ多い空間を20分くらい貸切状態で堪能することができて、こんな贅沢あっていいのかと震えてました。いつまでも眺めていたいけれど、まだ行きたい場所が残ってるし、バスの時間が近付いてる(1時間に1本しかない)ので、名残惜しいけどさよならします。京都に行ったらご挨拶しないといけない場所が増えてしまったな。


ランチとお買い物

京都のランチはベーカリーカフェと決めてました。行きたいお店がたくさんありましたが、結局烏丸御池のバス停から一番近かった進々堂にしました。
パンの種類が多くてすごーくすごーく悩んだ結果、焼きたてだったベーコンのパンにしました。

最後まで悩んだ大好物のメロンパンとさつまいものパンはお土産として購入し、帰った翌日の朝食にいただきました。おいしかったー。今回は行けなかったパン屋さんはまた次回行きたい。

お腹が満たされたので、次の目的地の六角館さくら堂の本店までてくてく歩きます。フェイスパウダー用のブラシを探してたのでちょっと覗いてみます。お店の方が何の動物のどこの毛を使ってるかなど、ご丁寧に説明してくださり気になった一本購入。
今まで某100円ショップのブラシを使ってたド庶民は仕上がりの違いにひっくり返りました。筆先がふわふわだし、パウダーの乗りが全然違う。同じパウダーを使ってるのにブラシが違うだけでこんなに変わるんだ…。

最後の目的地の竹笹堂までまた歩きます。前回の旅行からハマってる木版画の専門店です。最近手帳をシステム手帳に切り替えたので、ディバイダー用に気に入ったデザインを買いたいなと思いお邪魔しました。 京都の町屋って言うのかな、あの空間でデザインを選ぶ時間がたまらなく好きです。

 あとこの四条周辺は推しの四条大納言こと藤原公任の邸宅があったとされる場所で、歩くだけでちょっとわくわくします。数年前にこの辺りで人口池の跡が発見されたそうですね。恐らく公任さんのお屋敷にあった池だそうで、発見された遺構の改修跡が記録に残る公任邸の改修時期と重なるのだそう。こういうところだよ、歴史学の面白いところは。

話を戻します。今回はどくだみ唐草と都さくらの2枚を購入。やっぱり寒色が好きです。都さくらはちょっと新選組の羽織の色と似てるなと思って選びました。こちらは後日無事にディバインダーとなりました。最高に可愛いくて手帳を開くたびに気分が上がります。


おしまい

ちょっとだけ大垣書店を覗いたら四条駅から京都駅へ移動。駅ナカの鶴屋吉信でちょっと休憩してから荷物を受け取って、新幹線に乗り込み私の秋の旅は幕を下ろしました。

やっぱり京都は全然時間が足りなかったなー。せっかく新選組展に行ったから、本当は壬生寺とか八木邸みたいな関連スポットにもまた行きたかった。まだ一度も行ってない角屋はスケジュールに入れようとしたけど、予想通り無理だったし。
ともあれ、関東から出られない日々が続いていたのでかなりリフレッシュできました。しかしこの翌月に久しぶりに体調を崩すのであった。2023年もまた上手くタイミングを見極めてどこか行けますように。